備北バスが運行していた岡山−呰部間の県内高速バスが平成20年9月30日を持って
廃止となった。この路線は岡山自動車道が開通した平成9年3月より岡山−新見間で
運行を開始した。当時は4往復設定され、岡山県内の高速道路網の拡充により、県内
高速バスの充実が期待されたが、岡山−新見間はJR伯備線があり、普通列車と運賃
と所要時間がほぼ一緒であったため、定着することが出来なかった。その後、路線の
テコ入れが行われ、路線の短縮と減便が図られた。しかし、乗車率はアップすることな
く、とうとう廃止となった。お別れ乗車をして来たのでその様子をご覧いただきたい。
備北バスの岡山−北房の高速バスが
廃止・・・・・と言う事で運行終了前の最終休日にお別れ乗車を実施した。 朝一で高梁に行くと 呰部行に乗り継げ、4分の接続で朝便の岡山行きに乗ることができる。 |
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夕方の北房への戻り便だと、終点までは乗れないものの、 有漢ICで降りると丁度高梁バスセンター行のローカルバスが17分の接続である。 |
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・・・・と言う事で、天満屋バスセンター16時発の便に乗車。ちなみにバスは呰部止まりではなく、その先の高岡上まで運行されている。おそらく貸切状態か・・・と思い気や、すでに1名乗車していた。その見かけより、マニアではなく一般客であったので驚いた。 | |
結局、お客は私を含めて二人でバスは発車。
岡山駅前、岡山駅と停車するが乗車客はなし。バスは 今回乗車した平成2年式P−RU638BBは側窓がブルーガラスなので、車内から外を撮影すると画像のように青味がかって写り込む。 |
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岡山駅を出たバスは180号線を走行。関西高校から渋滞にはまり時間のロス。岡山ICより山陽道に入る。この時間帯はスライドするバスが多く、車窓は飽きない。 | |
高速に乗ってからは順調な走行であるが、三門での渋滞で15分
ぐらい遅れて運行している様子。 それにしてもこのP−RU638BB、ショックが逝かれているのか、結構後ろが跳ねる・・・・。 |
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この時間の岡山道は車の走行が少ない・・・。 | |
賀陽IC のバス停に到着。賀陽ICは高速路線上ではなく、ICの外にバス停と駐車場が設けられている。ここで天満屋から乗車していた乗客が一名下車。バス停にはマニアだろうかこの車両を撮影する男性がいた。 | |
賀陽ICのバス停はもう備北の高速バスは来ないが、中鉄バスの県内高速便が1日4往復あるので、パーク&バスライドのバス停として今後も引き続き機能する。 | |
バスは17時10分有漢ICに到着。 | |
有漢ICに張られている時刻表。 津山−広島線の両備バスとと岡山−勝山・蒜山の中鉄バスが利用可能である。 |
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今回廃止になる岡山−北房線の時刻表も張られていた。1日1往復では流石に利用しづらい・・・・。 定時では16時51分着となる・・・・。 |
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乗客がいなくなった高速バスはすぐ発車することなく、しばし停車。 | |
もうこの光景を見ることは無い・・・・。 | |
そういえば高梁BC行きは17時18分だった
か・・・・。ならば反対車線のバス停横にある、ローカルバスのバス停に急がなければと思いそちら方向へ進んでいると、なんと、すでに向こうからバスがやって来
てしまった。 この便を逃すと公共交通機関で家に帰れない。最悪タクシーか岡山から迎えに来てもらうしか無い。 その瞬間、思わず手をあげて振った。 すると、バスは止まってくれ「高梁駅行きですけど乗りますか?」と言い乗せてくれた。 有漢ICの発車時刻は17時8分であったので、まさに命拾いであった。 |
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バスは結構狭いところ走る。確か昔は大型も来ていた筈なので、その
当時はスリリングは走りが楽しめたに違いない。 乗客はこれまた私を含めて二人。 これが過疎路線の現状であろう。路線を維持してくれて いるだけでもありがたいことである。やはり、このような路線を残すには無駄な抵抗であるかもしれないが我々のような趣味人が、ヒマがあればどんどん乗りに行 くべきであると感じる。外で勝手に写真を撮影するだけではバス会社に何の恩恵も与えることは出来ない。写真を撮影させてもらっているのであれば、何かしらこちらからも還元しなければならないであろう。 高梁駅に着くとすでに薄暗かったが、バスターミナルは若者で賑わっていた。バスは折り返し金倉行きとなった。 |
この路線は数少ない県内高速バス路線であったが、残念ながら廃止となってしまった。
隣の広島県は県内高速バスがかなり充実しているが、隣の岡山ではこのような寂しい
状態である。これは都市規模の違いもあるであろうが、やはり便利で路線の多いJR路
線の充実と、マイカーの便利さが県内高速バスの成長を阻害しているのであろう・・・。
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