県北で唯一県境を越える路線である「蒜山高原−倉吉駅」線が平成19年10月31日を持って
廃止されると聞き、前々から気になっていた路線だけに、早速乗車してきた。
しかし、蒜山高原は岡山県の最北部。岡山から高速バスが出ているものの、本数は少なく、
乗り継ぎも出来ないため、泣く泣く自家用車で蒜山高原に向かった。
蒜山高原の始発は休暇村蒜山高原の駐車場内にあるバス停。 | |
画像からは判りにくいが、蒜山高原からは倉吉行きは1日一本のみ。 | |
車内の様子。 今日の運行は平成5年式U−RB2WGAA。 |
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13時35分、定時で発車。 乗客は思ったとおり、私一人。 蒜山三座を眺めながらバスは進む。 |
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国道482号線を進み、国道313号線へ左折。 | |
乗客は私一名のまま県境の犬挟(いぬばさり)トンネルへ。犬挟とは犬が挟まるほど狭い峠だとが犬さえ去ってしまう「犬ば去り」から犬挟となったとか、諸説があるらしい・・・。 | |
長いトンネルを進む・・・。 | |
トンネルを抜けるとそこは鳥取県。 岡山側より山深い。 |
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すれ違うバスからもここは鳥取県ということがうかがえる。 中鉄美作バス廃止後、関金温泉−倉吉駅間は在来の日本交通の路線が受け持つことになる。 |
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始発の蒜山高原から倉吉駅までは1110円。 結局貸切状態で倉吉駅到着。 |
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帰りは蒜山高原ではなく、蒜山高原には寄らず、その先にある延助行きとなる。 | |
倉吉駅バスターミナル。 人気もまばらで活気が無い。 |
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この方向幕もすでに過去帳入り。 帰りも一人だけの貸切状態。 |
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帰りは倉吉の市街地より二名の乗車があった。ドライバー氏と顔見知りらしく「今日は病院へお見舞いに行っていた」と話ししていた。蒜山地区からは岡山は遙か彼方で津山も遠い。県境を越えて倉吉に出る方が病院などの施設が充実しているので、生活圏としての往来もある様子である。この路線が廃止されたらこの御婦人達の生活の足はどうなってしまうのか。 | |
再び長いトンネルを越え、岡山県に。 この後、驚くべきことに10人ほどの乗車がある。 生活路線としてちゃんと機能してるではないか!! |
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このバスは行きに乗車した蒜山高原には寄らず、県道をそのまままっすぐ進んでしまうため途中で下車。 この後、蒜山高原まで約2km歩いて戻った。 |
結局、中鉄美作バスは勝山・湯原・蒜山地区の路線を廃止し、真庭市運行によるコミュ
ニティーバスに取って代わってしまった。補助金カットによる、過疎路線の現実を見た。
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