新岡山空港開港15周年を迎え、岡山からの空路は東京便10往復の他、国内外へ
の路線が充実し益々便利になった。空港へのアクセスは長年この地域にエリアを持
つ中鉄バス及び総社バスが担当していたが、規制緩和による路線バス自由化の波を
受けて岡電バスと下電バスが新たに参入することになった。単独運行から複数運行へ
変化し新たな局面を迎えた岡山空港リムジンバスにスポットを当てたのでご覧頂きたい。
京浜急行品川駅ホームに掲げられた岡電リムジンバスの広告
さらに、岡山空港リムジンバスに新しい路線が開設された。福山駅より8往復
運行し、一部は岡山空港を経て温泉保養施設のレスパール藤ヶ鳴までと岡山
ICまで同じ系統で運行し岡山駅・天満屋BCまで至る高速路線4往復も同時
に開設された。運行会社はもちろん岡山空港リムジン初参入である、両備バ
ス・井笠鉄道・中国バスによる3社共同運行で、岡電リムジンバス色ベースに
オレンジ系の水戸岡デザインによる専用色が施され、これらは総称として「もも
っちライナー」と言う愛称が名づけられた。備後地区の岡山空港利用の新しい
需要を開拓できるか、今後の動きが注目される路線である。
・・・・・と、期待を寄せられ平成18年9月に運行開始したこの路線であるが、
僅か1年も満たない翌年7月に路線にテコ入れが行われ、天満屋行きの4往復
の運行が廃止された。さらに、平成20年1月31日を持って路線自体が廃止さ
れた。乗車人員は1便当たり僅か1.6人と走らせるだけ赤字が増えると言うな
んともフォローしがたい状況であった。
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